
エンジニア
H.K.
▶︎ プロフィール
早稲田大学大学院基幹理工学研究科数学応用数理専攻修士課程修了。在学中よりArithmerにて勤務、2024年4月に入社。物流ロボットAIプロジェクトに従事。
Contents
01 入社のきっかけ
02 大学での専攻や学生生活など
03 Arithmerで取り組んでいるプロジェクト
04 Arithmerへの入社を考えている方へのメッセージ
01 入社のきっかけ
─ Arithmerに入社したきっかけは何でしたか?
学部4年生の頃、人事部の方から当時所属していた研究室宛てにArithmerのご紹介をいただいたことがきっかけです。その頃、ちょうど機械学習やデータサイエンス、AI関連の話題について勉強しておりタイミングもよく、そこからArithmerに興味を持ち始めました。

─ 転職活動時に、どのようなポイントを重視して会社を探しましたか?
数学を使うという点です。大学で学んだような抽象的で厳格な数学を、それそのものをありのまま鑑賞するのとはまた別に、実社会へ応用する様子を見たい、知りたいと思っていました。
─ ズバリ、Arithmerへの入社の決め手は何でしょう。
エンジニアとして就職するにあたって、周囲の研究開発本部の方々が皆さん数学に詳しく、技術者としても非常に活躍なさっている様子を拝見し、自分自身も大きく成長できることを目指して入社を決めました。
02 大学での専攻や学生生活など
─ 大学ではどのような勉強をされていましたか?
修士課程では組合せ論を専攻していました。より詳しくは、組合せ論的系統学という分野の研究をしていました。生物の進化や種の類縁関係をモデル化するグラフ構造に関連した特殊な数え上げ問題を解決し、そこに現れる分割数という組合せの数の性質を明らかにしました。
大まかにいうと、進化の複雑さの指標として一体何通りが可能であるかを求めるとともに、その計算に現れる特殊な組合せの数を調査しました。
─ 学生時代の部活動やアルバイトの経験などはありますか?
アルバイトは主に授業TAをしていました。受講している学生のレポート採点や質問対応を行う業務です。専攻していた組合せ論には直接的な関係が少ない偏微分方程式の授業TAを担当したこともあります。講義の担当教授にも恵まれており、どの授業のTAでも、分かりやすい講義を通じて自分自身も多くのことを学ぶことができました。
アカデミアに関係無いところでは、2年程度カフェバイトをしていました。キッチンとホールどちらも担当していましたが、Arithmerに就職して以降は(まだ1年も経っていませんが)メニューの作り方など詳細な手順をほとんど忘れてしまいました。それでも今思えば接客業について学ぶ良い経験だったと思いますし、良い仲間とも出会うことができました。
03 Arithmerで取り組まれたプロジェクト
─ 入社後に携わった仕事について教えてください。
主にロボットを扱うプロジェクトに現在は取り組んでいます。多関節ロボットそのものの制御だけでなく、物体検知AIと結びつけた制御が必要であり、難しいと感じる部分も少なからずありますが何とか仕上げられるように頑張っています。

─ 仕事の中で感じるやりがい、楽しさについて教えてください。
業務に現れる技術的に独立した要素を、同じ数学の枠組みの下で整理し理解することができた時にちょっとした嬉しさがあります。
例えば、ロボット制御で扱う剛体の運動と、カメラのキャリブレーションで登場する補正は、どちらも同じ群という数学的対象の下において統一的に理解することができます。一見バラバラに見える事柄が実は同じ数学で繋がっているということに気づいたとき、「楽しい」と思います。
─ チーム(仲間)での仕事についていかがでしょうか。
皆さん優しく仕事を教えてくださるので、とても感謝しています。個々人の価値観に差はあっても、数学的な背景知識や考え方を共有しているため、アイデアや課題について話し合う際にスムーズに深い議論に進むことができ、それが心地良いように思います。ただ、教わっているだけではなく自らもちゃんと他の方々に貢献できているのかどうか、よく振り返って確認するように努めています。
─ 仕事を進める中で難しいと感じることはありますか?
設計や実装において試行錯誤を重ねるサイクルの効率を上げることが難しいです。無闇に試行するばかりでいること、反対に慎重になりすぎて設計段階にばかり時間をかけていること、そのどちらかに偏ってしまうのではなく中間あたりにいつもいられるようにしたいのですが、調整が難しいなと感じています。
04 Arithmerへ入社を考えている方に対するメッセージ

まだ入社して日が浅い立場ですが、Arithmerでは多くの刺激を受けることができています。高度数学×AIというテーマのもと、業務の幅はとても広いですが、数学が好きな方であれば必ず楽しむことのできる環境がArithmerにはあると思います。数学によって実社会の問題が解決されていく様子に興味のある方はぜひご応募ください。