営業
K.S.
▶︎ プロフィール
大学卒業後、ソーシャルエンターテイメントサービス企業で事業戦略の立案、実行を担当。2024年6月Arithmerに入社。企業厚生施設や製造設備向け画像・動画AIプロジェクトに従事。
Contents
01 入社のきっかけ
02 大学での専攻や学生生活など
03 Arithmer入社以前のお仕事
04 Arithmerで取り組んでいるプロジェクト
05 Arithmerでの目標
06 Arithmerへの入社を考えている方へのメッセージ
01 入社のきっかけ
─ Arithmerに入社したきっかけは何でしたか?
変化が激しいAI業界の中で勝ち残る開発力があると感じたからです。世界中でAIベンチャーが乱立していますが、大手AI企業のAPI利用以上のことができなければ、大手のモデルアップデート一つで淘汰される恐れがあると考えています。勝ち残るにはモデルを巧みに組み合わせ、必要であればアルゴリズムから自社開発できる力が必要です。
Arithmerは社長を筆頭に数学博士や物理博士が多数在籍し、日本の大手企業との研究開発実績も豊富なので、基礎から作り上げる力があると考え入社を決めました。また、実は面接のときに、学生時代に大田社長の講義を受けていたことに気付き、ご縁を感じたのも後押しになりました。
─ 前職を離れ、転職をしようと考えた理由は何ですか?
日々SNSで飛び込んでくるAIの革新的なニュースに刺激され、居ても立ってもいられず、AI業界への転職活動を始めました。
─ 転職活動時に、どのようなポイントを重視して会社を探しましたか?
前述した通りですが乱立するAI企業の中で生き残る企業はどんな企業だろうと考えながら会社を探しました。また、AIに関心はあるがコーディングには自信がなかったので、エンジニア以外でも価値発揮できる職種はあるだろうか、という視点でも探していました。
─ ズバリ、転職の決め手は何でしょう。
Arithmerの膵島分離AIは一つの決め手になりました。膵島(ランゲルハンス島)はインスリンを分泌する細胞群で、1型糖尿病に対する治療として膵島移植が行われています。移植のためにはドナーの膵臓から膵島細胞のみを分離する必要がありますが、この作業は熟練した「神の手」でなければ困難で、それが治療のボトルネックになっています。神の手の技巧を精緻に再現した膵島分離AIはこの課題を解決に導き、多くの人に治療機会を提供する一助となる可能性があります。この技術には素晴らしい価値があると感動しました。
02 大学での専攻や学生生活など
─ 大学ではどのような勉強をされていましたか?
大学院では群知能のシミュレーション研究をしていました。群知能とは、アリやハチのように、一つ一つの個体は単純な知能しか持たないが群れ全体では大きなコロニーを作るような高度な知能を創発する現象です。修士論文では、群れ同士の追跡・逃避モデル(オオカミvsシカのような)において、追跡者の群れの中に怠惰な個体がいた方が、実は群れとしての捕獲効率が向上するという研究をしていました。
─ 学生時代の部活動やアルバイトの経験などはありますか?
中高はバスケットボールをしていました。大学では、海外交流系のサークルでフィリピンの教育ボランティアに参加したり、企業の短期インターンシップでカンボジア農家の問題解決に挑戦したり、海外志向の強い日々を過ごしました。アルバイトも色々しましたが、カフェ店員が一番向いてなくて、一日にコップを2個割った日に辞めようと思いました。
─ 学生時代に思い描いていた夢などがあれば教えてください。
中学生の時から宇宙飛行士になるのが夢でした。「宇宙兄弟」という漫画を読んで諦めずに夢を追う姿勢や、国を超えて宇宙ステーションで協力する姿に憧れました。今は専業の宇宙飛行士よりも産業を通して社会を前進させる挑戦がしたいと思っていますが、一人の市民としてぜひいつか宇宙に行きたいです。月面基地や宇宙コロニーから地球を眺めながら一息つくのが一つの夢です。
03 Arithmer入社以前のお仕事
─ 前職で携わっていた仕事について教えてください。
新卒でC向けのアバターサービス(スマホアプリ)を提供する企業に入社してちょうど一年間働きました。入社当初はグローバル展開を見据えた新規タイトルの開発チームに配属され、右も左もわからない中で事業推進に必要な様々な業務を行いました。その後、社長直下の戦略室に移動になり、会社が提供する各種サービスの分析や戦略立案に取り組ませていただきました。一年目で至らぬ部分ばかりでしたが、とても刺激的で学びの多い貴重な時間でした。
04 Arithmerで取り組まれたプロジェクト
─ 入社後に携わった仕事について教えてください。
入社してまだ半年ほどしか経っていませんが、社長直下のプロジェクトとして、工場、オフィス、食堂など様々な環境へのAI導入に関わらせていただいております。一つの案件で一つのソリューションということはなく、複数のAI・DXソリューションを上手く組み合わせて1つのサービスとして提供します。業界も違えば抱える課題も違うお客様それぞれに対して、ヒアリングを重ね、現場を訪問させていただきながら、解決策を探しています。
─ 仕事の中で感じるやりがい、楽しさについて教えてください。
お客様の課題を解決したり軽くできるようなAIや数学の活用方法を考える過程が楽しいです。お客様にご期待を寄せていただき、ずっと悩みの種だった課題を解決できないかご相談いただく機会も多いです。これまでの技術では不可能に思えたことが、AIならば可能だという瞬間に出会えると、AIを売る仕事をして良かったと思えます。
また、最終的にサービスを納品する際に、お客様から「いいね、すごいね」という反応をいただけると「すごいですよね!」と嬉しくなります。
─ チーム(仲間)での仕事についていかがでしょうか。
非常に優秀な研究開発の皆さんと働けることは大きな喜びです。顧客視点では一つのソリューションに見えるシステムの中に、技術的な最適化やお客様の利便性を高めるために配慮されたいくつもの工夫があります。その工夫の一つ一つが数学や物理に立脚された技術の組み合わせであり、細部まで考え抜かれた設計に驚きます。また、事業部では百戦錬磨の法人営業のプロが活躍されており、皆さんの交渉術やコミュニケーションスタイル、仕事の姿勢を間近で見れることは非常に貴重な経験です。
─ 仕事を進める中で難しいと感じることはありますか?
2つあると感じています。
1つ目は、AIを入れるには下ごしらえが必要なことです。例えば、AIが活きるには十分な学習データが必要ですが、現場によってデータが取得されていなかったり、バラバラに管理されていたり、クローズドな既存システムから取り出せなかったりします。
2つ目は、お客様との期待値の調整です。AIは素晴らしい技術ですが万能薬ではなく、開発や調整には時間と労力がかかります。具体的にいつまでに何ができるサービスを提供するのか、しっかりと決めて理解を得ることが重要だと思います。
05 Arithmerでの目標
─ 今後、Arithmerでどのような仕事をしてみたいですか?
まずは今携わっているプロジェクトでしっかりとお客様に喜んでいただけるものを提供することに集中します。その先には、導入したプロダクト/サービスをさらに広く他の企業でも使ってもらえるように展開していく挑戦がしたいです。
─ 今後のキャリアプランを聞かせてもらえますでしょうか?
学生時代からグローバルでの仕事に憧れがあるので、Arithmerでもいつか海外営業に挑戦できたらいいなと考えています。当社のクライアントが工場やオフィスで抱える課題の多くは、国を問わずに存在するユニバーサルな課題だと思います(e.g. 従業員の安全管理など)。日本の素晴らしい技術を世界に売り出すという意味でも、価値ある挑戦になると信じています。
─ 次に成し遂げたい目標はありますか?
AIが仕事をどんどん代替していく潮流の中で、人々がどうすればやりがいを持って生き生きと社会生活ができるかを考え、自分なりに必要なサービスを提供したいなと漠然と考えています。経済合理性としてAIの導入や業務の代替は止まらないと思いますが、この技術をどう使うのが従業員の幸せにつながるのか、よく考えながらキャリアを続けたいと思います。
06 Arithmerへ入社を考えている方に対するメッセージ
私のような第二新卒の方で、AIという潮流に飛び込むべきか、周りの友人のようにコンサルティング企業等に入って安定した人生を歩むべきか、悩んでいる方がいらっしゃるかもしれません。私の視点ではありますが、前者を選んでみて良かったことをお伝えしたいと思います。
まず、仕事で常に最先端のAI情報や企業導入の前線に関われることは他では得難い経験です。AIニュースを追うだけではわからない、導入先の現場状況や課題、求められる技術について、まぎれもない一次情報が得られます。
また、ArithmerのAIセールスコンサルタントでは、大手企業に対してAIを基軸にしたDXコンサルティング経験を積むことができます。外資系企業のような大きなインセンティブ設計・評価制度も魅力の一つです。
起業に関心がある方には、本職での経験は大きな糧になると思います。プロジェクトごとに当然黒字にならなければいけないし、どうにかして売上を立てなければいけません。その環境で、営業のプロである上司や、時には社長直下で、トップ営業からコンサルティング、そしてプロジェクト管理と納品まで、一貫した業務経験を積むことができます。
転職は情報量が不十分な中での難しい決断だと思いますが、最後は自分の興味に従って思い切って飛び込んでみるのもいいかもしれません。AIに関わりたいという方はぜひ、一緒に働いてみましょう。