Arithmer R3 Teamのエンジニアの松坂です。
今回は資格をテーマにしてお話いたします。
みなさまは資格というとどのようなものを思い浮かべるでしょうか?
弁護士、医師、パイロット、建築士、公認会計士、弁理士でしょうか。
あるいは、ファイナンシャルプランナー、色彩検定、漢字検定でしょうか。
(上記の例は参考までに筆者が思いついたものを適当にピックアップしただけです。他意はありません。)
前者はこれらの資格がないと法律的に業務遂行できない「業務独占資格」と呼ばれるものです。
後者は、同じ切り口で分類すると、回りくどいですが、「業務独占資格ではない資格」でしょうか。後者は挙げたらそれこそきりがないほど、たくさんあります。
世界の事情はあまり詳しくないのですが、日本は多数の資格がある資格大国の一つではないかと私は考えています。
ではITエンジニアは、資格を持っていなければ仕事ができないのでしょうか?
もちろん違います。
スキルと実績がものをいう世界ですので、資格は持っている必要はありません。
Arithmerでも資格報奨制度は設けておりませんし、資格は保有されていなくても優秀なエンジニアの方はたくさんいらっしゃいます。
しかし、私は(おそらく世間一般よりも多めに)これまで技術資格をいくつか取得してきました。
今回はその理由と私なりの資格についての考え方についてお話いたします。
まず、私が取得した代表的な資格の一覧を示すと次のようになります。
・技術士一次試験(機械部門)
・Fundamental Engineer(発行団体NCEES,米国資格)
・応用情報技術者
・第三種電気主任技術者
・Google Cloud
Professional Cloud Architect / Professional Data Engineer/ Associate Cloud Engineer
・AWS Certified Cloud Practitioner/Solutions Architect Associate・統計検定2級
・E資格/G検定(日本ディープラーニング協会認定)
・画像処理エンジニア検定エキスパート
・国連英検/ TOEIC
等
年間を通じた資格取得数の推移は以下となっています。
一見すると資格の内容に一貫性がないように思われるかもしれませんが、大きく分類すると、技術/英語で分類することができます。
さらに技術について分類すると、機械/電気/情報に分類することができます。このような種別の資格を取得している理由は、私のバックグラウンドに理由があります。
Arithmerに入社する前は、新卒でプラントエンジニアリング企業に所属して、機器設計の部門に配属していました。その後、ArithmerにてRobo Teamに配属となり、ハードウェア周りの設計や低電圧の電気・計装等を担当するエンジニアとして働いていました。その後R3 Teamに移り、アルゴリズムの実装等を行うエンジニアとして働いています。私は各フェーズに応じて必要な知識を補うことを目的として、上記の資格を取得してきました。
例えば、電気関連の資格の第三種電気主任技術者資格は、電気の知識だけを問うものではなく国内の法令についての知識も問われます。ITエンジニアについても同様で、OSSとして公開されているコードを利用する場合は、ライセンスについての利用規約について把握しておく必要がありますし、個人情報を扱う場合は個人情報保護法等の法律についてもある程度は把握しておく必要があるでしょう。
エンジニアという業種は、その専門的知識を応用して社会に影響を及ぼしますから、法律の理解や正しい倫理観の知識は必須となるのです。
本題に戻り、なぜ私が資格を取得しているのかと言いますと、知識を取得するのに最も効率の良い方法の一つだと考えるからです。資格を作成される方々は、その分野で専門的に研究されてきた方あるいは精通された専門家です。そうしたスペシャリストの方々が作成された問題は、ある分野の理解の習熟度を測るために満遍なく問題を作成されますから、したがって学習者にとっては学習において無駄なものがありません。
私は長期的な目標を立てるのを苦手とする人間なので、安直に資格を目標に勉強をしてきました。しかし年齢的にも節目の年を迎えましたので、今後、プライベートは、インプットだけでなくKaggle等のアウトプットにも力を入れていきたいと考えています。
最後にArithmerの技術系社員には国内外の大学や研究機関・企業の研究職として働かれてきた方(現在進行形も含む)や企業のエンジニアとして働かれてきた方、海外出身のエンジニア等の多様なバックグラウンドを持たれた方々が多数在籍しています。
そのような理由もあってか、Arithmerには自由闊達な雰囲気や多様な価値観・考え方も認め合う風土があります。私のような資格オタクも受け入れてもらえて大変ありがたいです。
数学で社会課題を解決して社会貢献したいという方、エンジニアとして成長したいという方は、ご応募お待ちしております。