本資料は2021年4月1日に社内共有資料として展開していたものをWEBページ向けにリニューアルした内容になります。
■目次
1.R3技術の特色
2.技術紹介
- 自動採寸
- 点群アノテーションツール
- 浸水高予測
■R3技術の特色
3Dデータを扱う
- 点群:3Dセンサーで取得する生データ。3次元空間上の点の集まり。
- メッシュ:点の間に面が貼られているデータ。
法線が計算できるので、レンダリング(光源モデルから光の反射 を計算)してグラフィックを生成することができる。
また閉じているメッシュに対しては体積を計算できる。 - CADデータ:製造業や建築業界などで使われるデータ。
メッシュと異なり、面は多項式でモデリングされているため滑らか。 - 地形データ:浸水高案件の流体シミュレーションで使われる。
■概要
1.年齢、身長、体重、写真(正面・横)から、着丈、 胸囲、パンツ丈などの体の採寸値を推測する。
2.顧客
- コナカ様(男性用スーツ、女性用スーツ)
- 他リリース予定
- 男性用スーツメーカー(2021年夏)
- 女性用衣類メーカー(2021年冬)
■手法
- 年齢、身長、体重の3変数と、画像から推測する
- 人体の3Dモデルを再構成し、バーチャルに採寸を行う
- 3D モデルがあれば、好きな部位を採寸できる
- 関連特許4件 取得済
- 特許6531273
- 特許6579353
- 特許6593830
- 特許6792273
■アノテーションツール
- 3Dデータ用のアノテーションツールを独自に作成
- 意匠登録済(1675968)
- 歯を個別に取り出すAI開発のための学習用データ作成の一環として、3Dデータの点群にラベル付けを行う
- 3D点群データ・メッシュデータ䛾汎用的な用途に使用可能
- アノテーションツールで使っている技術の詳細
- 最小曲率を使って分割線の大まかな領域を検出
- 検出できなかった領域は手動で指定
- メッシュデータの隣接関係を使って領域を単一の線に収縮させる
- 端点を持つデータを枝切りする
- 連続線の長さが一定値以下のものは削除
- 囲まれた領域単位で選択し、マージ操作
■案件概要
- 顧客:大手損保会社様
- 現状の課題
水害発生後の被災者への保険金支払いまでに時間が掛かる。
(状況確認等が必要)
- 現状の課題
- ゴール
保険金支払いまでの期間の短縮化。 - 関連特許1件取得済、2件出願中
- 特許6813865
■おおまかな流れ
■技術領域
■地表水流れの研究分野で扱われる各種数理モデルの紹介
■浅水方程式について
■流体計算の理論
- 有限体積法
- 流体計算における数値計算手法の一種
- 空間をグリッド化し各ボクセルにスカラー(水深)その境界上にベクトル(速度)を配置 (Staggered格子)し計算を行う。
■数値計算に掛かる時間について
- 数値計算の精度(メッシュサイズ)と計算コスト(マシンパワー)はトレードオフの関係
- 数値計算に掛かる計算コストはメッシュ数(メッシュサイズの逆数)に対して指数関数的に増大
- 要求される精度や計算コスト、計算に掛けられる時間等の制約条件からメッシュサイズを決定