私はセールスコンサルタントとしてArithmerに入社して1年が経過しました。 今回は、私がArithmerに転職した理由やこの1年間で得た経験について綴ります。
◆「もの売り」営業としての自覚
大学を卒業し、22年間務めた会社を辞め、2023年にArithmerに入社しました。44歳という年齢で初めての転職。前職では最初の15年間は製造業のお客様を中心に「もの売り」が中心の営業でした。扱っている商品に高い競争力があったおかげで、「もの売り」営業であっても、それなりに営業として売上を上げることができていました。それなり・・・です。
営業活動をしていれば、売上が上がる、いいお客様、いいテリトリーを担当していれば、営業の実力とは無関係とは言わないまでも、売上を上げることができる会社でした。投資規模の大きな大手のお客様を担当させて貰えることも実力のうち、と割り切って営業活動を行っていた時期もありました。そんな折、入社して15年が過ぎた頃から非常に厳しい現実に直面しました。
◆「もの売り」営業の顛末
「もの売り」では売れない、営業一人では解決できない、技術チームを交えたチーム一丸で立ち向かってもなかなか良い評価を頂けない、大規模プロジェクトのキーマンに自社ソリューションの優位性がなかなか訴求できない、他社を凌駕する提案を立案できないなど多くの課題が積み上がり、プロジェクト参画メンバーが皆、疲弊し始め、このままでは営業として先頭に立ってプロジェクトを引っ張っていくことが難しいと感じ始めておりました。
この時は本当に暗黒時代といった感じでした。
◆「こと売り」への転機
そんな中、ある技術の先輩が私の担当していたプロジェクトのPM的な立場で参画してくれることになりました。その先輩とはそれまで、プライベートでの関わりはあったものの、仕事での関わりはほとんどありませんでしたが、その先輩がプロジェクトに参画してくれてからの5年間はプロジェクト全体が劇的に変わりました。最初の1年でお客様の評価を変え、その後の1年でプロジェクトメンバーの士気も大きく改善し、プロジェクト全体に活気が溢れるようになりました。その先輩が行ったことを書き始めると、とてつもなく長くなってしまうので、この場では割愛しますが、その先輩が行ったことを一言で言えば、一人ひとりの提案に繋がるアイデアやチームの改善に繋がるアイデアを丁寧に拾い上げ、実現するために奔走する。そして顧客の課題に対して、何を提案するかではなく、どのような「価値」を提案するかを常に議論の中心に置いて活動をしていました。私はその5年間のプロジェクトの参画で営業という職種を見つめ直し、「こと売り」の楽しさと醍醐味を味わうことができました。
◆悲しきかな、自力ではなく他力
そのプロジェクトを通し、そしてその先輩のおかげで営業の本質とは何か、価値を提供することの重要性とその価値を訴求することの難しさを知り、より深く営業としての強みを伸ばさないと、この先、営業としては淘汰されるという不安に駆られました。
◆Arithmerとの出会い
そんな思いに駆られ、その一大プロジェクトから卒業した私はコンサルティングの方々と一緒に既存ユーザーの深耕営業や新規ビジネスの創出活動を行うことになりました。ここでも業務コンサルタントの仕事ぶりを至近距離で体感することができ、とても刺激を受けました。
自分も営業をしながら、コンサルタントのような仕事をしてみたいと思うようになり、転職を考え始めたところ、Arithmerと出会いました。
◆営業の介在価値
Arithmerに入社した決め手は営業が自ら顧客課題を捉え、課題解決の仮説を立て、提案書を自ら作成し、プレゼンも行う守備範囲の広さに魅力を感じたからです。コードを書く以外は基本、営業が行う会社と入社後に上長から言われましたが本当にその通りだと思います。営業の介在価値が高い会社に入り、自らのスキルも上げたいと考えていましたので、入社後にそれが実践できていることにとても喜びを感じています。
◆Arithmerの雰囲気
私が入社して最初に感じたArithmerの雰囲気の良さは歓迎会などを社外のお店でやるのではなく、会社のフロアで行っていることです。飲み物やおつまみを近場で買ってきて、フロアで歓迎会を開催します。手作り感満載の歓迎会で、私はこの形態の歓迎会が好きです。
また、出社が基本のため、転職後、在宅ワークでないことは私にとってはメリットでしかありませんでした。ベンチャー企業で人数も限られているとは言え、顔も名前も分からないところからリモートでスタートするのは不安しかありませんが、Arithmerではその点の不安は皆無でした。
◆最後に
Arithmerは数学で社会課題を解決することをミッションとして掲げています。
お客様の課題を把握し、課題解決に導いていくことは決して簡単なことではありません。
「もの売り」営業ではダメで「こと売り」営業にシフトしたつもりでもそう簡単にはいきません。
簡単じゃないから面白い、誰でもできたらつまらない。そのような精神でより多くのお客様にArithmerのソリューションを提供していきたいと考えています。
このブログを読んで、少しでもArithmerのセールスコンサルタントという仕事に興味を持っていただけたら嬉しいです。